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夫婦で自営業を始める方へ!後悔しないために、考えておくべき3項目

夫婦で自営業を始める方へ|後悔しないために、考えておくべき3項目
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私たちは夫婦で脱サラして自営業になりました。現在、3年目です。

今でも夫婦で自営業になったことは、まったく後悔していません。

むしろ、「自営業になる!」という選択をしてよかったと心から思っています。

 

しかし、今になって自営業になる前にもう少し人生設計のことを考えておくべきだったと後悔していることがあります。

 

考えておいた方がよかったと後悔した3項目

  1. 老後資金
  2. マイホームを建てるかどうか
  3. 子供について

 

この記事は、これから夫婦で自営業を始めようと思っている方向けに、詳しく解説します。

夫婦で自営業になろうと思っているなら、ぜひ本記事をご覧ください。

 

夫婦で自営業を始める前に考えておきたい3項目

夫婦で自営業を始めた後に後悔したくありませんよね。

事前に考えておきたい3つの項目を紹介します。

1.老後資金

老後資金

一つ目は「老後資金」です。

サラリーマン時代は、2人とも厚生年金に入っていたので、将来の年金はあまり心配していませんでした。

しかし、自営業だと国民年金になるので、もらえる年金額は少なくなります。

 

「あんなに働いたのに、もらえる年金は少なくて生活が苦しい・・・」

 

こんな風にはなりたくないですよね。

事前に、将来もらえる年金額がいくらで、老後資金はいくら準備すればいいのかを知っておいた方がいいです。

 

厚生年金と国民年金の受給額

厚生年金と国民年金の受給額はいくらぐらいなのでしょうか。

下の表を見てください。

国民年金・厚生年金の平均受給額
参考)令和元年度厚生年金・国民年金の概況

 

夫婦で考えた場合でも、国民年金の平均受給額は「約10万8,000円」で、厚生年金の平均受給額は「約28万4,000円」です。

ミナ
ミナ
国民年金は、もらえる額が少ないですね。

 

現在自営業者でも、以前はサラリーマンで厚生年金を納めていれば、もらえる年金額は変わってきます。

気になる方は、公的年金がいくらもらえるのか、調べてみてください。
公的年金受給シュミレーション

 

老後の必要生活資金

老後に必要な生活資金はいくらぐらいでしょうか。

下の表を見てください。

老後の必要生活資金2
参考)家計調査報(家計収支編)2019年(令和元年)総世帯及び単身世帯の家計収支

 

年金だけで生活費をカバーできる?

「年金だけで生活費をカバーできるのか」と言ったら、答えは「NO」です・・・!

下を見てください。

単身者の場合:14万円ー5万4,000円=▲8万6,000円

夫婦の場合:24万円ー10万8,000円=▲13万2,000円

※平均支出から年金の平均受給額を引いています。

自営業の場合、毎月赤字になる計算です。

みなと
みなと
自営業だと、確実に年金では生活費をカバーできません。

 

自営業なら、老後の資金を準備する必要がある!!

自営業は、年金だけで老後の生活資金を賄えません。

つまり、年金とは別に老後資金を準備しておかなければなりません。

 

自営業になったら、老後の年金は雀の涙程度しかもらえないと思っていたほうがいいでしょう。

将来の備えとして、iDeCOや資産運用で老後の資金を準備したり、

毎月400円納めるだけで、将来もらえる年金が増える「不可年金」に入ったりするのもおすすめです。

ミナ
ミナ
自営業になってから慌てないように、自営業になる前から資産運用を始めるなど、準備をしておくことをおすすめします。

 

2.マイホームを建てるかどうか

マイホームの模型

マイホームを建てるのは夢だという人は少なくありません。

私たち夫婦も「マイホームを持ちたい」と思っていました。

しかし、自営業であるが故に、ある壁が立ちはだかったのでした・・・!

みなと
みなと
私たち夫婦が実際に、ハウスメーカーに行った実体験を紹介します。

 

自営業はマイホームを購入できる?

自営業でもマイホームは購入できます。

しかし、これは住宅を購入できる十分なお金がある場合です。

大半の方は、住宅ローンを組んで購入を考えているのではないでしょうか。

私たちも例外ではなく、マイホームを購入できるほどのお金がなかったので、住宅ローンを検討しました。

 

自営業は住宅ローン審査に通る?

自営業でも住宅ローン審査に通ります。

私たちの場合、銀行とフラット35の住宅ローンに申し込んで、フラット35は審査に通りました。

 

自営業の場合、住宅ローンに申し込むには、確定申告を提出する必要があります。

私たちは、2年分の確定申告しかなかったので、2年分の確定申告を提出しました。

銀行の住宅ローンは3年分の確定申告が必須で、審査に通りませんでした。

 

フラット35は2年分の確定申告があれば、審査に通ることは可能です。(もちろん、赤字では難しいと思いますが)

 

自営業になったら、3年はマイホームを建てるのが難しいと思っておこう!

フラット35の住宅ローンには通りましたが、私たち夫婦はマイホームを建てるのを見送る決断をしました。

理由は、銀行とフラット35の金利の差です。

どちらも変動金利だったのですが、銀行は0.77%、フラット35は1.36%でした。

今のままの金利が続くと仮定すると、生涯で返済する金額がフラット35の方が約300万円多いのです。

 

あと一年分の確定申告があれば、もしかしたら銀行の住宅ローンにも通るかもしれないと思うと、マイホームを急ぐ必要はないと思いました。

 

銀行の住宅ローンの方が審査が厳しいと言われているので、3年分の確定申告があるからといって、審査に通る保証はないですけどね。

なぜなら、自営業はサラリーマンよりも、住宅ローン審査に通りにくいと言われているからです。

どんなに利益が出ていても、それが来年も同じように利益が出る保証がないことが理由だと言われています。

 

金利の低い銀行で住宅ローンを借りようと思うと3年分の確定申告が必要だし、事業が軌道に乗るまでは、マイホームの購入は難しいと考えていた方がいいです。

 

【後日談】新築ではなく、中古物件も検討してみよう!

一旦マイホームを建てることを見送ったのですが、私たちは、人生において、休息の場所である「家」を大事にしたいと考えました。

 

ちょうどその時に、めちゃめちゃ立地のいい場所に中古物件が出ていたのです!!

いい物件に巡り合えるかどうかは、運命的なところがありますよね。

それで、フラット35を利用して、賃貸ではなく中古物件を購入することに決めました。

立地がよく、中と外装をリフォームしたので、見た目はとてもきれいで満足しています。

ミナ
ミナ
新築にこだわらずに、探してみるのもありですよ!

 

3.子供について

まだ子供がいない場合は、子供について考えておく必要があります。

 

子供はほしいのか、それは「いつ」「何人」か

将来、子供が欲しいのかを話し合っておいたほうがいいです。

子供が欲しいなら、「いつ」「何人」欲しいのかも話し合っておけるといいですね。

なぜなら、夫婦で自営業になると、事業が軌道に乗るまでは忙しくて子供どころではなくなるからです。

女性が子供を産めるのは年齢にもある程度限界があるので、将来子供が欲しいと思っているなら、具体的に「いつ」「何人」まで決めておいてもいいでしょう。

「産まない」のと「産めない」のでは、全然違いますからね。

ミナ
ミナ
私たち夫婦もたくさん話し合いました・・・!お互いの考え・気持ちの擦り合わせが大事だと思います。

 

子供ができた・産まれたときの働き方

事前に考えておけばよかったと思ったことが5つあります。

  • 妊娠して働けない期間は、仕事は回るのか
  • 産休・育休はどれぐらい取るのか
  • 保育園に預けるのか、それはいつから預けるのか
  • 妻が働けない期間は、誰かを雇う必要があるのか
  • 働けない期間に収入が下がることが予想される場合、生活資金は大丈夫か

 

次のことも考えておきたいですね。

  • 子供ができた後も、今の働き方はできるのか
  • 今の働き方で、仕事と家族団らんの時間をバランスよくできるか
  • 今後出費が増えるが、生活資金は十分得られるか

 

(2023.9.29追記)

実際に、出産してから、以前と同じ働き方ができなくなりました。(自営業5年目に出産しました)

自営業は自由であるからこそ、サラリーマンのように保証はされていません。

働かないと収入がなくなるので、そこは自営業のデメリットだと感じています。

ミナ
ミナ
現在、私たちも働き方については、再度検討していることです。

 

まとめ|自営業を始める前にシミュレーションを!

夫婦で自営業を始める方へ|後悔しないために、事前に考えたい3項目のまとめ

夫婦で自営業を始めようと思っている方向けに、事前に考えておきたいことを3つ紹介しました。

これは、私たちが実際に自営業を始めた後で、感じたことです。

 

ポイントをまとめます。

1.老後資金を把握しておく。

  • 将来もらえる年金がいくらなのかを、事前に把握しておいたほうがいい。
  • 自営業になると、将来もらえる年金は少なくなるので、資産運用を活用する。
  • iDeCoなど個人年金を活用するのもおすすめ。
  • 毎月400円納めるだけで、将来もらえる年金が増える不可年金もおすすめ。

2.マイホームを購入するか考えておく。

  • 自営業は、金利の安い銀行で住宅ローンを借りる場合、3年分の確定申告が必要。
  • 収入が不安定なので、自営業は住宅ローンに通りにくい。

3.子供はいつ・何人ぐらいほしいのか、子供ができた・産まれたときの働き方を考えおく

  • 妊娠して働けない期間や、産休・育休の間仕事はどうするのか。
  • 子供を保育園に預けるのか、それはいつから預けるのか。
  • 妻が働けない間、誰かを雇う必要があるか。
  • 収入が下がった場合、生活資金は十分にあるか。

 

事前に考えておくことで、その時になって「困った!どうしよう・・・」というのが少なくなると思います。

ぜひ、夫婦で自営業を始める前に、よく話し合って、今後の生活がどうなるのかをシミュレーションしてみてくださいね。